2026年1月4日日曜日

第48回A問題 問15 原因療法はどれか。

 第48回救急救命士国家試験A問題はこちら

15 原因療法はどれか。1つ選べ。

1 発熱に対する解熱薬投与

2 呼吸不全に対する人工呼吸

3 出血に対する外科的止血術

4 気胸に対する胸腔ドレナージ

5 アナフィラキシーに対するアドレナリン投与


解答 3 11版P.157



【オリジナル解説】


1. 発熱に対する解熱薬投与(対症療法) 発熱は感染症などの「結果」として生じている症状です。解熱薬は熱を下げて体力を温存させますが、熱の原因(細菌やウイルスなど)を直接死滅させるわけではないため、対症療法にあたります。 2. 呼吸不全に対する人工呼吸(対症療法) 呼吸不全という「状態」を改善するために酸素を送り込みますが、呼吸不全を引き起こした原因(肺炎、肺挫傷、薬物中毒など)そのものを治す治療ではないため、対症療法です。 3. 出血に対する外科的止血術(原因療法) 「出血」という循環障害に対し、破れた血管を縫合したり結紮したりして物理的に止める行為は、障害の**直接的な原因を排除**する治療であるため、原因療法に分類されます。 4. 気胸に対する胸腔ドレナージ(対症療法) 脱気によって肺の虚脱という「状態」を改善し、呼吸を楽にさせる処置です。肺に穴が開いた根本的な原因(ブラの破裂や外傷など)が自然閉鎖するのを待つ、あるいは別途手術が必要になるため、ドレナージ自体は対症療法的側面が強いとされます。 5. アナフィラキシーに対するアドレナリン投与(対症療法) アドレナリンは、血管収縮や気管支拡張によって「ショック状態」や「呼吸困難」という命に関わる症状を強力に抑え込みますが、アレルギーの原因物質(抗原)を体から消すわけではないため、高度な対症療法に分類されます。

0 件のコメント:

コメントを投稿

第49回D問題 第1問 自殺企図(薬物過量服薬)における傷病者の拒否的な「意思表示」に対し、救急隊が命を救うために強制力を伴う搬送・介入を行った根拠を、医療倫理・生命倫理の基本原則(ビーチャムとチルドレスの4原則など)に基づいて学術的に整理できるかを問う問題

1 22歳の女性。数年来、双極性障害で通院している。過剰服薬による救急搬送も複数回あり、現在は自宅療養中で両親と同居している。母親が部屋に行くと、呼名に反応がなく、「死なせてほしい」というメモと多数の薬の空シートがあったため、救急要請した。  救急隊到着時観察所見:意識JCS 1...